2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧
ある種の制約は自由を増やす。ある種の自由は人間の負担を増す 毎回考えていると負担になることを「制約」としてまとめることで、プロジェクトの戦略的な実施や、バグの地獄からの解放という「自由」が得られる プログラム言語にとっての「勇気」とは、プロ…
交渉の場に参加する人たちには、「歩兵」や「砲兵」、「騎兵」のような 兵科の区別というものがあって、自らの兵科を理解しないで交渉に臨むと、 その強みを生かせなかったり、場合によっては墓穴を掘ることになってしまう。 「火砲」という決定的な力を持っ…
何となくだけれど、自分たちの業界では、もうすぐ「家が建たなくなる」予感がする。 業界からは、「いわゆる大工さん」がいなくなる。 煉瓦を積む専門家だとか、かんなをかける専門家はたくさん生まれるだろうし、 そうした「部分の専門家」の腕前は、おそら…
「プロ法律家のクレーマー対応術」という本の抜き書き。 法律の専門家である弁護士が、「自らの有効な使いかた」を指南してくれる、 おもしろい立ち位置で書かれている本。 あくまでも「弁護士に相談できる」という状況でしか役に立たないけれど、 何という…
今使っているノートパソコンにSSD を導入したときの覚え書き。 準備したもの SSD 。インテル製の、2.5インチ 80GB の製品。安売りで44000円だった 未使用のCD-R 1 枚、DVD-R 2 枚。リカバリーディスク製作用に SATA 2.5インチの外付けハードディスクアダプタ…
「平和を欲するならば戦争を理解せよ」 みたいな金言を、交渉ごとに持ってこようとすると、 困ったことになる。 コミュニケーションについての文章を書くなら、金言は 「○○を欲するならば、交渉を理解せよ」なんて文章に ならないといけないのだけれど、「○○」…
ある属性が付加されたその瞬間から、その人の振る舞いは、属性により、事後的に編集される。 たとえば「高慢で冷淡」という属性を貼り付けられた人は、どれだけ丁寧に、 へりくだった振る舞いを心がけたところで、振る舞いの中から「高慢で冷淡」な部分だけ…
経営が迷走した企業だとか、政府に対しては、「一貫性を持った対応が為されていない」なんて批判される。 「一貫性なくしてビジネスに勝機なし」なんて断言する、成功した経営者もいる。 こういう考えかたは間違っていると思う。 成功した人には一貫性が観測…
否定から決定的な対立が発生する 「あなたに抗生剤は必要ない」 「どうしてこんな時間に来たの? 」 「あなたの病気は専門外だ」 たいていの場合、主治医のこんな「否定」をきっかけにして、決定的な対立という状況が発生する。 医師と患者とは、しばしば思惑…
医師向けの交渉マニュアルみたいなものが欲しいな、というお話し。 医師という人種について 冷淡で、尊大で、独立心が強い。たいしたことを話すわけでもないのに、出会ったその瞬間から、 「あなたの問題点は全て把握済みである」かのような態度を取って、間…
こういう意識を普段から持っておくと、他愛のないおしゃべりが、 なんだか軍事作戦中の統合幕僚本部の雰囲気になって、ちょっと面白い。 そもそもコミュニケーションとは何なのか コミュニケーションというものを、「意図を達成するために構想される、一連の…
「便利」を目指して道具が進歩していく過程において、恐らくは最初のうちは、 道具に投じられた技術だとか、複雑さに比例して、ユーザーは便利を実感する。 ところが投じられた複雑さが、ある一定の閾値を超えると、今度はたぶん、 道具が複雑になるほどに、…
予想どおりに不合理 という本の抜き書き。「行動経済の本」とあったけれど、むしろ心理学とか、マーケティングの本だと思った。 「おとり」の効果 選択枝に「おとり」を設定すると、特定の選択枝に、顧客を誘導することができる 似たような製品が販売されて…
「夢の扉」というテレビ番組に、東大でロボットを作っている研究室が取り上げられていた。 手足と頭のついた、本物の「メイドロボット」作っていた。東大なのに。 シンプルな問題を複雑に解く メイドロボットは、人よりも一回り大きなサイズで、二本の腕と、…
恐らくは「大きく勝つ」のが得意な人と、「なるべく小さく負ける」ことが得意な人とがいて、 それぞれに求められる能力は、根本的に異なっている。 「勝ちの流れ」を引きずって今まで来た業界には、「負けの上手」がいない。 これからしばらくのあいだ、どこ…