2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

言葉のこと

伝える技術について。 正しい言葉を伝える 業界第一位のマクドナルドは子供に人気があって、業界第2位のバーガーキングは、 どちらかというほ大人向けの味を売りにしている。 バーガーキングの戦略として、マクドナルドに対して「マックはお子様向けのハンバ…

ゲノムの幸福 意志の未来

個人の振舞いは、環境因子・ゲノム・自由意思の3つが規定する 環境圧力が高い世界では、ゲノムの発現は抑制され、自由意志の役割が大きくなる 環境圧力が減って、選択肢が増えると、自由意志の果たす役割は弱まっていく 自由が進化した先に行きつくのは、ゲ…

犬のしつけと社会のインフラ

イヌには道徳心も忠誠心もない 安全か危険かの判断はできても善悪の区別はできない 犬には「人を喜ばせよう」という動機はない 犬は「忠誠心を持った友達」なんかではなく、利己的に振舞う、別の文化を持った生き物。 道徳心なんて最初から実装されていない…

情報公開とイノベーションのジレンマ

世論はきっと、みんなが「おしゃべりな正直者」になることを 望んでいて、それは今の技術で十分に可能。 ウソをつけない世の中では、「情報を持っていること」の価値が地に落ちる。 組織の意味が薄れていって、個人の「性能差」が、そのまま発言力の差となっ…

気分のいい文章と記憶に残る文章

文章には「読んだときの気持ちよさ」という報酬系があって、 読んでいてあんまり気分がいい文章というのは、今度は読者の記憶に 残りにくいような気がする。 最後に削る予定調和文 「名詞ばらまいたような文章ですね」という感想をいただいたことがある。 読…

人生に必要なことはすべてゲームセンターが教えてくれた

始まりは駄菓子屋の裏 ゲームセンターに入り浸るようになったのは、インベーダーブームの後期。 町のゲーセンは真っ暗で、大人の溜まり場。 小学生には敷居が高くて、みんなが集まるのはいつも駄菓子屋の裏。 日曜日の朝なら監視が薄くて、電源コンセントを…

橋に対する考えかた

西洋の橋は、石なんかの丈夫な材料でできていることが多い。 彼らにとっては、確固とした2つの世界をつなぐための道筋となるのが橋というもの。 日本の橋は、木でできていたり、釣り橋だったり、非常に脆い材料で作られる。 浮世絵のモチーフとして橋が描か…

ロングテールは相似

分配されるのは給料であったり、売上げであったり。あるいは、医療も。 ほとんどの人が必要としている 総量に限りがある この2つを満たすものは、基本的に分配の問題から逃れられない。 べき乗則の話 べき乗則は「一人勝ち」の法則。世の中の様々なものが、…

現場の狂気と教科書の正気

「喉が痛いので抗生物質下さい」。真夜中の救急外来にやってくるこんな人は、 咽頭痛を治してほしいんじゃなくて抗生物質を内服したくて病院に来る。 外来で「その症状には抗生物質なんて必要ありません」なんてやりはじめると、 患者さんは怒り出す。説得す…

ストレージの進化が行動を変革する

胃カメラの検査を一通りやって、保存できる画像は20枚。その中からさらに4枚、 その場でプリンターに焼き付けて、患者さんへの説明に使う。 内視鏡の構造というのは、デジカメと一緒。未だに銀塩フィルムでの保存が一般的だけれど、 これをデジタル保存して…

癌の人がこれから困るかも

大昔。研修していた病院の夜間外来。がんセンターからの患者さんが紹介されてきた。 体中ドレーンチューブだらけ。山のような麻薬系鎮痛剤。 「末期○○癌の患者様を紹介させていただきます。 貴院でのご加療を希望されています。ターミナルケアをお願いします…