2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

正直の向こう側

「正直のありよう」というものは、語る側と調べる側とで、意味するところが全く異なってくる。 独りよがりな「正直」を貫くと、「相手は自分の意見を全く聞き入れてくれなかった」と絶望することになるし、 「お互い正直ベースで生きましょう」と親しげに声…

創造的安普請

創造というものは「何でもない」場所から生まれる。 今の時代は何でもあって、手に入らないものなんてないはずなのに、「何でもないもの」の居場所というものは、どんどん失われていっているような木がする。 創造の生まれる場所 たとえば「日本版シリコンバ…

事実と見解について

事実と見解、状況のコントロール、その周辺の言葉について。 見解の一致は目標にならない ある事実があって、お互いがそれを共有した上で、その事実に対する見解を持つ、この状態が、コミュニケーションが目指すゴールになる。 事実が「これ」と定まったとこ…

誤植のお詫びと訂正

販売中の「 内科診療ヒントブック 」という書籍について、以下の誤植がありました。 深くお詫びさせていただくとともに、訂正させていただきます。 誤植箇所は、p.280 の1行目です。 誤) 「喘息の薬」β遮断薬 正) 「喘息の薬」β刺激薬 皆様にご迷惑をお掛…

ジェットコースターのパラドックス

もしかしたらパラドックスでも何でもなくて、「こうだよ」という、当然の説明があるのかもしれないのだけれど。 恐怖の使いかたについて。 ジェットコースターの怖さ ジェットコースターのコースは怖いから、あえて恐怖を楽しみたい人たちがあれに乗る。 ジ…

コンセプトについて

それを嫌う人のことを考える みんなに好かれるやりかたを目指すと、結局誰からも好かれない。 ある人から嫌われるようなやりかたは、残った人から好かれる可能性が高い。残った人がたくさんいるなら、そのコンセプトは正しいものである可能性が高い。 どこで…

経験は「どう」に集まる

「何をするべきか」を語れる人は多いけれど、「どうやってそれを実現するのか」を語れる人は少ない。 「何」は一般化して、買い叩かれて、いっぽうで、「どう」を知っている人は生き延びて、 経験や知識というものは、「どう」を知っている人に集まってくる…

メディア化とロボット化

TRIZ の考えかたには、「技術進化には方向性がある」という考えかたがあって、「一般化」と「微細化」、「不可視化」というものが、 代表として挙げられていた。どんな技術であっても、こちらの方向に進化していくことで、人間の振るまいが勝手に進化して、 …

失敗を生かすということ

「マスメディアの陰謀」で、あまり報道されなかったデモについて考えたこと。 失敗の定義は難しい 思想的に偏った人たちが主導していたからだとか、デモなんて実は珍しくないんだとか、 恐らくは最初から、ニュースで流すには無理があった事例なのだろうけれ…

人型ロボには意義がある

人型ロボットというものは、リアルを追求したSF世界では、しばしば無意味の象徴として描かれるけれど、 ロボットが安価になった未来においては、むしろ人型であることの利点というものが、人型の欠点を上回ることになるのだと思う。 ロボットコンテストのこ…