2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

お受験 2.0

前提条件として以下のことを想定した場合の、新しい入学試験形態の提案。 格差社会という現象が今後も続く 「勝ち組み」といわれた人も、先のことが全然読めない状態は続く 少子化は進み、大手学校法人でも、生徒を集めるのに苦労するようになる こんな前提が…

交渉の技術がきかない人

無重力では歩けない 自由は何も生まない。 重力が無ければ、人は立てないし、歩けない。 重力や地面といった制限の無い、無重力の空間というのはもっとも 自由な状態だけれど、この空間におかれた身体は、「歩行という動作」を発見することができない。 動作と…

道具バトン

Dan さんから受け取った道具バトンなるものを書いてみます。 医者の仕事場というのは、たぶん想像されている以上にモバイル要素が強くて、 一箇所にとどまって何かするということがほとんどありません。 そんなわけで、普段使っている道具というのも白衣に収…

御礼

「ネット時代の帝王学」なるエントリーに、久々に反響をいただきました。 まなめはうす様、RinRin王国様、404 Blog Not Found様、 明日は明日の風が吹く様、とりあげていただき、ありがとうございました。 文章はあんまり深く考えていなくて、「すごく…」「…

没入感のもたらすリアル

たぶん「リアル」と認識される根拠というのは、感覚の中心として認識される場所には無くて、 むしろ視野の端、意味をなさない言葉や音、感覚の外の「気配」みたいな場所から知覚されるのだと思う。 銀河鉄道の夜 映画銀河鉄道の夜が面白い。 プラネタリウムでし…

ネット時代の帝王学

昔の王様というのは、祭事から政治、裁判に至るまであらゆることを 仕切っていたから、この世のあらゆることに精通している必要があった。 帝王学というのは一般教養のこと。よい王様になってもらうために、 国中のあらゆる学者が王のまわりに集まった。 城…

劇的空間としての書店と病院

書店にあって Amazon に無いもの たぶん、読書量はそこそこ多いほうだと思うけれど、 Amazon.com ではあんまり買い物をしなかったりする。 Amazon.com には、情報はあっても、出会いがない。 本屋さんで本を買うという行為は、単なる情報の購入とは、少し違…

病状説明のやりかた

夜間によく来るめまい発作の患者さんで、プラセボに依存している人がいる。 気分が悪い、動けないといいながら、スタスタ歩いて外来に来る。 生理食塩水を筋注すると、症状はすぐにおさまる。 時々、眼振を伴った本当のめまい発作をおこすことがあって、そう…

現実は夢

時を越える血統の力 みんな自分自身を信じられるほど強くはない。 だから、伝統を信じ、血統を信じる。 そして、未来を信じようと試みる。 成功する人、失敗する人。 「血統書付きの一族」というのは本当にいて、一族郎党みんな大学教授の一家があったり、 …

記号になった医師の価値

ずいぶん前、島の診療所に派遣されていた医師の話。 僻地の医療に熱意があって、大学から離島の県立診療所へと派遣されていたその医師は、 あるとき学会への出張を県に願い出たらしい。 本土の学会へ出張したいので、その日1日だけ、代理の医師を派遣しても…

おいしゃさんとおにくやさん

お医者さん お肉屋さん 先頭に「お」がついて、最後に「さん」がつく職業。たぶん探せばいろいろあるんだろうけれど、 すぐに思いつくのはこの2つだけ。 「お」と「い」の音というのは、口の運動を考えるとつながりやすい。 この2つの職業に「お」がつく理由というのは…