2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

理不尽にやると上手くいく

ちょっと前、「ジューサーの中に金魚を入れる」という現代美術の展示があった。 ジューサーの中に金魚と水が入っていて、スイッチだけリモコンで、観客の側に置かれる。観客は誰もがそのスイッチを押すことができるようになっていて、「いつでも金魚を殺せる…

リストに載らないパラメーターについて

ちょっと前、「腹をくくればどうにかなるよ」なんてネットに書いて、翌日当直は歴代最高人数を超えた。 医師の転職サイトを見ながら考えたこと。 「劣っていないこと」には意味がない 患者さんは確実に増えている。高齢化も進んだし、田舎の地価は安いから、…

呼び出しの作法について

もともと認知症があったりして、夜中に不穏になって、大声を出したり、点滴を引き抜いてしまったり、ひどいときには点滴棒を振り回したり、病棟の人員ではどうしても手に負えなくて、夜中にご家族をコールせざるを得ない機会が時々ある。 こんなときに、「○○…

縁は人を動かす

近所のショッピングモールは、ワンフロア全部が子供服になっている。そもそも子供が少ない地域で、ショッピングモールを歩いている人の顔ぶれを眺めたところで、子供はそんなに多くない。人口構成と、お店の数とは明らかにバランスが取れていないのに、大人…

リーダーシップの軸足

リーダーシップというものは、「組織を作るのが上手な人」、「動機付けが上手な人」、「アイデアを出せる人」というのが3大要素で、「人の上に立つ」リーダーという、古典的なリーダーの風景に一番違和感が少ないのが、組織を作るのが上手であるリーダーシッ…

集まりや盛り上がりを支えるもの

エジプトの市民革命は、ピーク時には数万人もの人々が広場に集まって、集会は20日間近く続いて、大統領を退陣に追い込んだ。 ああいう大きな人の流れは、もちろん政府当局に対する市民の怒りがあったのだろうけれど、あれは「数万人規模の人々を20日間、広場…

希望を捨てて覚悟する

何年たっても、当直業務というものはやっぱり怖い。研修医だった頃、平然と業務をこなす上の人たちを見て、自分もいつかああなれると信じていたのだけれど、怖いものはやっぱり怖くて、年次を重ねて、恐怖はむしろいや増した。 希望を捨てることについて。 …

謝罪と誠意について

今年になって見る機会のあった、社長さんの謝罪について。 グルーポンの謝罪 正月に販売されたおせち料理の品質が不十分で、それを販売したグルーポンの社長さんが謝罪のビデオを公開した 。教科書的な、謝罪の見本のような動画だった。 米国人(?)の社長…

締め切りを超えるには目線が必要

プロのライターや作家の人たちが、どうしてプロでいられるのか。プロの定義というのは、たぶん「締めきりに応じられること」であって、体験を切り売りしてしまうと、必ずどこかで限界がくる。 限界を超えるためには、品質の高い文章力よりも、自分自身の目線…