2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

全ての医師は企業を目指す

1994年にマンデラ氏が大統領になって、アパルトヘイトが撤廃されて、 アパルトヘイトを維持してきた軍隊は、今度は「国家の敵」として叩かれるようになった。 軍人の多くは仕事を失って、国内に居場所がなくなって。 行き場がなくて、戦争を請け負う民間企業…

Power Point 力業

「今度の地方会、君の患者さん出すから準備しといてね」 こんなことを上司に宣言される地方会直前。 グラフ作成ソフトに数字打ち込んでる余裕なんてない時は、 Power Point で図版を全部手打ちする。そんなやりかた。 「分かりやすい経過表」の考えかた 地方…

犬三態

寝てばっかリのわりによく動く。 冬毛が抜け替わる時期で、家中毛だらけ。

ゲームのルールと面白さ

ゲームの難度は複雑さに逆比例する サッカーとラグビー。同じ集団球技だけれど、性格はずいぶん違う。 選手の振舞いは、ラグビーのほうが圧倒的に複雑。ボールは蹴ることも持つこともできるし、 相手がボールを持ってさえいれば、タックルして潰すことだって…

壁抜け男の憂鬱

他者とつながりたいという欲求抜きには、社会的生物としての人間は語れない。 しかしその「つながりたい」という欲求を成り立たせるためには、まず最初に、 「自分は他者と切り離されている」という感覚がなければならない。 事物がつながりを持つためには、…

「負けない」医療の作りかた

問診と理学所見を中心にした、必要最小限の医療資源を駆使した医療というのは、 「勝つけれど負ける」戦略の延長。勝ちかたはとてもエレガントだけれど、 負ける確率が結構高い。 勝ち点で負けを挽回できる「勝者のゲーム」なら、「勝つ」戦略はとても有効な…

外来の待ち時間を減らす方法

病院に対する考えかたを変えることで、あるいは効率を上げることが可能かも。 病院というのは病気を治すところであって、医師は病院機能を指揮する存在 病院というのは一種のテーマパークであって、医師もまたその「アトラクション」の一つ 前者は伝統的な考…

パシルは肺炎球菌に効かない

「アメリカ人が使えといった抗生物質以外には、使ってはいけないよ」 こんな極論で教育を受けた研修医時代。10年間もそんなことを守りつづけて、 病院を移って、そうも言ってられなくなったこの頃。 自分以外の医師には常識だったのかもしれないけれど、本当…

辺境文化が価値観を変える

「悪いこと」を知るためには、「良い、悪い」のリファレンスを参照する必要があって、 それがお互いに、あるいは社会的に共有されていなくてはならない。 人間社会には良識という基準があって、これを基準にして、「良いこと」「悪いこと」 という命令セット…

経済の行きつくところ

お金を払わない人が増えた。 支払いができなくて、保険証も持っていなくて、携帯電話は何故か持ってて。 研修医の頃は数年に一人ぐらいだったけれど、最近では年に数人。今年は3人目。 病気になった人は弱者。道徳的にも、法律的にも保護を受ける対象。 お金…

イメージの作りかた

正しさと広がりやすさ 引用のしやすさや、記事の書きやすさを意識した情報発信が大切。正しさを意識した文章と、 広がりやすさを意識した文章とでは書きかたがまったく異なる 「問題点は3つ」みたいな、項目の箇条書きは有効。たとえ新味に乏しい内容であっ…

犬が好きな人達から学ぶ

始まりは半年ぐらい前。 広島にあった犬の飼育施設が倒産して、たくさんの犬が餓死寸前で放り出されて。 それを救うために「某動物愛後団体」が活動をはじめて、かわいそうな犬の姿が連日報道されて、 全国からボランティアが集まって、おまけに1億円以上の…

開業医の先生が救急外来に立つ日

病院側の味方としてでなく、入院を希望する患者側の代理人として。 少ないものをめぐって対立が生じる それは医師であったり看護師であったり。これから先は「ベッド」。 研修制度が変更になって、医師の雇用が自由化した。自由化して「目覚めた」人達は 都…

Web 戦争論

「一人で戦う」なんてことは不可能で、個人が何かをしようと思ったら、 必ずそれに影響を受ける誰かがいる、そんな昨今。 誰かが論争を始めれば、否応なしに多くの人が巻き込まれ、それを見物する「祭り」が始まる。 戦いは、ノード同士のぶつかりあいなんか…