2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

医療機器の祭具的側面

奈良県の母体死亡事例。 どうして止血剤を使わなかったのか どうしてCT スキャンを撮らなかったのか 医療者側と、患者側、一方が「意味がない」と断じ、もう一方が「絶対そんなことはない」と信じる、 そんな断絶の考察。 魔法使いは杖を持つ 古代ケルト魔術のド…

ウォーリーのジレンマ

一昔前に流行った「ウォーリーをさがせ」。 画面の中にウォーリーが隠れている それをできるだけ早く探す これは特徴抽出の問題。解答に至る道筋はいくつもあるし、最適化の方向も見える。 ルールをわずかに変えるだけで、この問題は解答が極端に困難になる。 …

Advovative Doctor's Life Support

(タイトルはAdvocative の誤植) メッセージの3要素 「正確さ」なんて2の次。誰かにメッセージを伝えるときに大切なのは、メッセージの発信者と受け手、 この両者の「思い」を共有すること。思いを共有できないメッセージは、単なる文字列。 伝わらなければ、意味…

今日この頃

某ゲーム購入。 古い同人ゲームだとおもって侮っていたら、これが極めて強力な廃人製造装置だったという。。。 睡眠時間奪われっぱなし。 感想はいろいろ。 とりあえず、今の仕事を引退したらカトリックに宗旨がえしてイタリアに渡り、 神父として孤児院を手…

資源分配の第3の選択

今までどおり集めて、みんなに薄く分配する 多く集めて、みんなに今までどおり分配する 今までどおり集めて、「みんな」を放棄する 限られた資本をどうやって有効に分配するのか。 今までどおりやってたのでは破産するなら、何かをあきらめる選択肢は3つ。 …

NHK「日本の、これから」

総括 「医療、安心できますか?」という副題。 医療者、厚生労働事務次官、患者代表、メディアがそろう討論番組とあって、興味があった。 舞台立てとしては、真ん中に司会者、タレント、厚生労働事務次官氏、医師代表の本田先生、 医師会長、医療ジャーナリスト…

介護はこの先生きのこれるのか

現状と将来 介護病棟は減っていく。現在25万床あるある介護病棟は、 2011年度までに15万床まで減らされる。行き場のない人が10万人増える 福祉に回される予算は、減らされることはあっても増えることはまずありえない 入院できる施設が作られたとしても、補…

影踏み鬼の2つの顔

影というのは、呪術的には本体の延長。 影踏み鬼という遊びには、「その人を捕まえる」「影の中の魔を払う」という2つの呪術的な意味がある。 文章化されて没落する企業 「エクセレントカンパニー」とか、「社長の成功法則」みたいな、提灯持ちの評論でもてはやされ…

それはまた別の話

新聞記者の文章は技術のたまもの 短い文章を書くのは本当に難しい。 「なあに、かえって免疫力がつく」の名フレーズを産んだ東京新聞の社説。 あれだって生半可な技術では、絶対に書けない。 たかだか1000字ちょっとの分量で問題を分かりやすく解説して、 作者…

陰謀論の怪物

怪物不在の陰謀論 「Web2.0が殺すもの」という本を読んだ。 最近流行のWeb 2.0 とは、google や梅田某をはじめとする一部の人々の陰謀であり、 みんな彼らに踊らされ、搾取されている こんな内容。陰謀論は昔から大好きだし、作者の論理も分かりやすくて、 ご…

blogの書きかた

普段気をつけていることとか。 数字的なもの XREA のアクセス解析では、調子のいい日はこんな感じ。 リクエスト成功件数: 43,599 異なるサービスホスト数: 6,525 データ転送量: 1.00 ギガ (10億) バイト ディレクトリごとのアクセスは以下のとおり。 リクエ…

自由のためのパターン化

同じ動作を繰り返して、自分がだんだんと頭を使わなく なってきているという危機感を感じたならば、たぶんその「学び」というのはうまくいっている。 パターン化した動作は、動作が意識に上ることがなくなるから、頭を使わない。 頭を使わないことは、決して悪…

凄いのにそう見えない人

本当に仕事ができる人というのは、一見すると何も仕事をしていない ように見えるのかもしれない。 できるほど透明になる 最近、ベテランの医事課のスタッフが一人、退職された。 「適当にやっておいて下さい」が通用した、数少ない人だった。 何か特別な資格を…