2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

チームワークについて

ミスというのはなるべく素早く発見されるべきで、ミスを見つけたら原因 を探して、再発が起きないように、病棟のルールを改善していかないといけ ない。 ミスを素早く発見するために欠かせないものが「チームワーク」で、恐ら くはチームというもののありか…

見解の否定と見解の相違

同じ意見の対立であっても、相手の見解を否定することと、相手との「見解の相違」を表明することでは、 意味あいが全く異なってくる。 危機管理の側面からは、衝突は、常に「見解の相違」を取ることが望ましくて、恐らくは、 ある事例に対して、自らの見解を…

泳ぎかたと溺れかた

本当に溺れている人は、溺れているというよりも、むしろ静かに沈んでいく ものなんだという。 それを体験したことのない人が「こうだろう」と想像したことと、実際それに遭遇したときに起きることは しばしば異なっていて、見張る側は、もちろんそれに気をつ…

通過儀礼が事後的に合理化する

機能の豊富さだとか、造形の緻密さだとか、何かを「好みだ」と判断するときの、 合理的な理由というものは、けっこうな割合で、後付けされるものなんだと思う。 判断というのは、やっぱり不合理に行われることが多くて、人間は結局「好み」で いろんなものを…

日用品がプラットフォームになる

古くから身の回りにあったり、日用品として親しまれている何かに、別のコンテンツを重積する仕組みを乗せて、 課金システムを整備すると、恐らくはそこに、なにがしかの人が仕事をしていけるだけのプラットフォームが生まれるのだと思う。 運動靴をメディア…

柔軟さのコスト

診療というものも交渉の一形態であって、交渉ごとに、自分が「縦深」というものを利用できるようになったのは、 まだまだ最近のことのような気がする。 縦深を利用した、柔軟な対応を行えるようになると、外来でのトラブルが減る。幸いに、まだそうなったこ…

謝罪というもののありかた

Sorry Works という、米国医療の「謝罪」の教科書からの抜き書き。 日本だとこう、謝罪というものが誠意の文脈で記述されることが多くて、個人的にはそういう立ち位置には違和感があったのだけれど、この本が取りあげている謝罪というものは、けっこう実際的…