2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

誰かが壊れる物語

西尾維新「戯言シリーズ」。今さらながらの感想。 作家は現実を負い越せない ありえない状況におかれたとき、人間はどう行動するのだろうか? 人種差別。障害者とのつきあい。資本分配や、社会の様々な格差。 実世界の微妙な状況を議論するのは難しい。倫理と…

正義の利権技術屋の利権

正義のお金の作りかた 正義の名のもとに、何でもいいから大きなものを揺さぶる 揺さぶられたものを一定の方向へコントロールする その方向が制御されていれば、その先にお金が降ってくる ハコモノ利権。病院機能評価機構。 僻地振興を振興したい、あるいはだ…

「話が見える」ためには記憶の想起が必要な件

話が見えない理由 「先生、403号室の○○さんの検査のことなんですが…」 病棟からのPHS が鳴って、その「○○さん」の件が全く分からなくて、 「話が見えません」と聞き返すことしばしば。 その患者さんの主治医は自分。検査をオーダーしたのは、もちろん主治医…

風の谷大学付属病院

宮崎アニメの台詞いろいろ。 2ちゃんねるプログラマー板「天空のプログラマ」より改変引用。 天空の研修医 読める!私にも部長の文字が読めるぞ! ―――――――――――――――――――――――― パズー(研修医): 「おばさん!」 ドーラ婦長: 「婦長とお呼びっ!」 ―――――――――――――…

理解と信仰

オカルトというのは、現象の理解に科学を用いるのではなくて、非科学を用いる体系のこと。 その目的は、怪しげな魔術とか、神話の盲信ではなくて、あくまでも現象の理解。 ここを間違えると、おかしな方向に突っ走る。 信仰も理解の手段 オカルトも科学も同…

美しい道具

道具の美しさや洗練というのは、その代償に進歩を放棄しないといけないのかもしない。 内視鏡黎明期 今胃カメラを習ってる。 師匠は、もう70近く。NHK「プロジェクトX」に内視鏡の特集があったけれど、 あれに出てくる先生方を素で知っている世代。 昔の胃カ…

社会の自然治癒力

万象すべからく数理上に在り 正しい理論を重ねた先には、正しい結果が待っている。 「打ち上げの全ては方程式で導き出せる」 「飛ばなくなる要素を付け加えない限り、絶対に成功する」 漫画「なつのロケット」で、液体燃料ロケットを選択した主人公達は、こ…

鎮火のための爆破メソッド

原油火災を消火するには イラクがクウェートに侵攻したあと、撤退したイラク軍は、油田に火をつけた。 燃料の上におきた火事。こうなると、水を撒いたって消えない。 こうした火災を消すのには、爆薬を使う。 炎上している原油井戸の周囲に爆薬を置いて、炎…

夢見る企画屋

えらい人の思い出 ずいぶん前、東北に飛ばされていたときに、大手銀行の会長さんを診察したことがある。 田舎の一人当直。 50も半ばを越えたようなお供の人を3人ほども従えた、ずいぶん立派なおじいさんだった。 高齢でもあり、一応入院を勧めたのだけれど、…

「みんなの声」実装イメージ

概要 Weblog 時代になっても、ユーザーの多くは沈黙し、発信者は「沈黙のオーディエンス」の罠から 逃れることが難しい。 コメント欄、掲示板といった文字メディアの敷居の高さを補間する、筆者-読者間のコミュニケーション メディア、その実装方法を提案する…

救急当番日

昔いた病院では、一日の外来患者数が1000人越えすると「大入袋」をもらえた。 外来17ブース。1000人を乗り切った17人は、一人当たり300円、病院内の売店で 好きなものを買える。 病院売店も侮れなくて、島の病院なんかに飛ばされていると、 生卵が手に入るの…

「サイレントマジョリティーの声」の実装案

反響をもらえるのはごく一部 いろいろな文章を書いていても、反響をもらえるのは一部。 自分の議論展開というのが、本当に賛同を受けているのか、あるいは単なるトンデモとして 笑われているのか? 今はもう開き直っているけれど、こういうものを書きはじめた…