空気の取り扱い説明書

要約

空気は操作できる。

空気を読める人とそうでない人、空気を操作できる人とそうでない人との差というのは、 「空気が扱える」ことに自覚的であるかどうかが大部分だと思う。

基本操作は以下の4つ。

  • 締める
  • 緩める
  • 押す
  • 引く

空気の締め具合、緩め具合を調節するのは以下の3つ。

  1. チームが直面した問題の重要さ
  2. チームメンバー同士の物理的な距離
  3. リーダーの言葉遣いや、身振り手ぶり

「押す」「引く」というのは、プレゼンテーションのやりかた。

  • 「押す」やりかたは普通に要望を伝える。誰でも伝わる代わりに反発も来る。 その反発力を利用することもできる。
  • 「引く」やりかたは、チームメンバーの何割かが知っている「お約束」に訴える。 知らない人は仲間になろうとして、 リーダーの意思に無批判に従うようになる。ギャンブル的な要素が強い。

「空気を読む」必要があるのは、以下ようなケース。

  • 「締まった空気」のときに、チームが抱えている問題以外の話題をしゃべる奴は嫌われる。 問題に関する議論自体は全くかまわないし、リーダーに反対しても大丈夫。 関係のない馬鹿話は、たとえみんなが笑っても「空気が読めてない奴」 とみなされる。
  • リーダーが何かの問題を「引いて」きた時に、その「お約束」の答えを知っているか、あるいは 知ろうとして回りを見渡す人は「空気が読める」。そうでない人は「空気が読めない」。 お約束を知っている人が、その場の1割以下ならばリーダーが悪い。2割以上いたときは、知らない奴が悪い。
  • 空気が緩んでいるときに大事なのは「人気」であって、「読めるかどうか」は関係ない。 「人気」は訓練できないので、緩んだ空気で居心地よく過ごすのは難しい。

締まった空気の「筋」と「弾力」

空気は様々な状況、あるいはリーダーの思惑で締まったり、締められたりする。

締まった空気には、「」と「弾力」が生じる。

普通の状況では、誰もが自由に会話ができる。空気が締められたとき、 話すことができる話題は「空気が締まった原因」に関する話題のみになる。 これが空気の「筋」。

締まった空気の中で、もっとも「空気が読めていない」とされるのは、筋の存在を無視して自由に話す人。

筋に沿った議論自体は規制されない。賛成だろうが反対だろうが、 「空気」が望んでいるのは問題解決のための 活発な議論であって、議論に参加する奴がとがめられる理由は全くない。

問題なのは、議論に参加して来なかったり、全く関係のない話題を話そうとする人だ。

たとえば患者さんの急変。空気は締まる。

このとき、みんなが緊張しすぎてガチガチになると、乗り切れる状況も乗り切れなくなってしまう。

だから、手を動かしながらも、会話には多少の冗談を混ぜる。けっこう不謹慎な話題も多い。 そういうのを振るの、たいてい自分だったけど。

このときに許されるのは、急変の原因に関する議論か、そうでなければ オチが「頑張ろう」という方向に向かう冗句のみ。 全く関係ない世間話、たとえば昨日見たお笑い番組の話題を 振る奴がいたら、「空気読めない」奴とみなされる。

締まった空気は、筋ができるとともに「弾力」を持つようになる。

空気が締まると、基本的にはみんなまじめに話すから、議論も熱くなる。

チームリーダーが何かをやってほしい、あるいは問題解決のためにこうしようといった発言をするとき、 締まった空気の中では反発も強くなる。メンバーからの反発が予想されるような提案、 たとえば「まだ効果のはっきりしない治療を試そう」とか、 「明日から走りこみの距離を伸ばそう」などといった 提案をするとき、空気を締めすぎると反発が強くなる。

空気が弾力を持ちすぎると、リーダーとはいえ自爆する可能性もある。

弾力は、空気の反発力を使う形で生かすこともできる。

  1. チームメンバーの誰かを「イジメ」から保護するのは難しい。 たとえば、学校のイジメで、担任の先生が「○○君と仲良くしようよ…」と 学級会で提案するのは最悪のやりかただ。イジメがひどくなりこそすれ、 改善する可能性はまずない。
  2. チームの規模が小さなとき、保護したい本人がいないところでみんなを集め、 顔と顔をつき合わせて「空気を締める」。陰口を言いあう空気というのは、 たいていの場合こんな感じだ。
  3. 空気を締めたところで、リーダーが保護したい本人を話題にして、 できるだけ口汚い罵りの言葉を吐く。「イジメ」にも越えてはいけない一線というものが あるけれど、リーダー本人がそれを乗り越えてみせる。
  4. うまく行くと、みんなの空気が引く。リーダーに対する「こいつ怒らせたら、 何されるか分からない…」 という反発が、そのまま「○○の悪口言うのやめよう…」という動機になってくれる。

空気が締まったとき、チームメンバーが気を付けなくてはいけないのが「筋」。

チームリーダーが気を付けなくてはならないのが、空気の「弾力」。

空気の締まる状況

チームが抱える問題が大きかったり、深刻だったりすれば、自然に空気は締まる。

個人の意思は事実の生み出す状況には逆らえないし、逆らう理由もない。

状況で締められた空気の中では、単純にまじめに振舞ったり、 あるいはまじめそうに振舞うだけで、十分に「空気に溶け込める」。

気の効いた振舞いかたを考える必要はない。不必要に冗談を言う必要もない。

締まった空気の後では、必ず空気の緩みが来る。

空気が緩むタイミングというのは、問題が解決したか、あるいは問題が解決する までの道筋がはっきりついたとき。

今から緩もう」というのは、本来はリーダーが 明示的に指示するものだ。

空気の挙動としては、これは当たり前のことなのだけれど、 リーダーが「空気が緩む」のを認められない人だと、 みんなが呼吸できなくなってしまう。

このときは、リーダー以外の誰かが空気を破って、空気を緩ませる。

うまくいっているチームには、こうした役まわりの人が必ずいる。 空気を緩めるのはリーダーか、あるいは緩ませる「プロ」の役割。

協定を破るのは、必ず2番目以降に」。空気の密度が変わるタイミングを 生き延びるときの鉄則だ。

空気を「物理」で締める

人と人との物理的な距離が縮まるだけでも、空気は締まる。

病院での「お客さん」たる患者さんや、その家族が集まるときというのは、やはり空気が締まるときだ。

だから、ナースルームで家族の人を交えて話をしているときには、原則として関係ない人も口をつぐむ。

このときの空気は締まっている。締まった空気で使うのは、締まった言葉だ。 たとえば研修医の私語を注意するときでも、患者さんの家族が集まっている前ではきつい言葉を使う。

「きつい言葉」は、研修医の教育効果を狙っているのではなく、 患者さんの家族から主治医に対する信頼を勝ち取ることを狙っている。

締まった空気の中で、だらしのない言葉を使う主治医は、信用を失ってしまう。 締まった言葉を使う医者は、締まった空気の中では信頼される。

その代わり、空気が緩んだ後に、その研修医に対するフォローを忘れると、 今度はその研修医の信用を失うことになる。

「みんなで集まる」というのは、空気を締めるときの基本だ。 会議のとき。陰口を叩くとき。人は必ず集まって話をする。

距離で空気を締めるためには、実世界の中で距離を縮める必要がある。 残念ながら、バーチャルな距離は、空気に影響を与えることはできない。

少し前、航空会社のビジネスマンクラスのCMで、こんなのがあった。

部下:「ところで部長、この出張は何のためなんです?」 部長:「握手するためさ

CMでは一種の「オチ」として使われていたエピソードだけれど、実世界ではこれと同じことは多い。

誰かに何かをお願いするというのは、「押す」行為だ。押しを効かせるには、空気は堅くないといけない。 緩んだ空気をいくら押しても、文字通り空気を押したようにかわされてしまう。

だからみんな、大切な仕事の用事は、お願いする相手のところへ歩いていく。

相手を呼びつけるのではなく、必ず自分から出向く。

この行為というのは、空気を締めるともに、縮めた距離の分だけ、相手に強引に貸しを作る 効果がある。素朴な方法だけれど、「貸しを返そう」という意識は、しばしば非常に強力な武器になる。

言葉で締める

他愛のないおしゃべりをしていた中で、リーダーの語調が急に変わると、みんな驚く。 「何だ?」という驚きは、自然に空気を締める。

リーダー役をやろうという人は、最低でも2種類の言葉を使い分けるべきだ。 普段の親しみやすい言葉と、空気を締めたい時の言葉と。

使い分けの方法は、人により様々なやりかたがある。

  • 普段丁寧語で、締めるときは乱暴な言葉
  • 普段はおしゃべりで、緊張が必要なときには寡黙になる
  • 表情やしぐさを変えて、言葉の調子を変えない人もいる
  • 服を着るとか眼鏡を外すといった、芝居がかった動作も空気を変える

人によっては、2段階どころかもっと細かく変える。大事なのは、それが分かりやすくて、 また誤解を生まないこと。そして、「あざとさ」がなるべく少ない方法を選ぶこと。 だから、言葉の変更だけでは、ちょっと弱い。

実世界での会話というのは、言語それ自体だけでなく、表情やしぐさ、目線の合わせかたや 着ている服など、様々なものから成り立っている。

ネットでは、こうした「言語外の会話」ができない。だからトラブる。

緩んだ空気を支配する「人気」

空気が締まると、空気には筋が通り、空間は均一になる。大事なのは「筋が読めるかどうか」。 「読む」ことは、訓練すれば誰でも出来る。個人の資質は関係ない。

締まった空気の中で泳ぐのはたやすい。緩んだ空気の中でうまくやっていくのは難しい。

解決すべき目的がないとき、人がまばらに散らばっているときに、空気は緩む。 緩んだ空気を支配するのは、「読む力」ではなく、「人気」というもっと得体のしれないものだ。

中学・高校で発生する「人気のヒエラルキー」。俗に「1軍・2軍・3軍」「イケメン・フツメン・キモメン(オタク)」1等と呼ばれるグループにクラスが分断され、グループ間交流がほとんど行われなくなる現象。未だ根強い影響力を持つインドの階級制度、「カースト制度」に酷似していることから名付けられた。 スクールカーストにおけるヒエラルキーは、「人気」を軸に構築される。「人気」とは、「特定の人間関係市場における、その人間の市場価値」である。中高生にとっては、「一緒にいて面白いこと」「外見的魅力に優れていること」「運動能力が高いこと」が至上の価値を持ちやすいため、スクールカースト上位層は、自然とそういった者で占められる。 一般にスクールカーストは、「コミュニケーション能力」を軸に構築されていると思われがちである。しかし、スクールカースト上位階層者の中には「他者をモノのように扱う自己中」「カオを武器に浮気を繰り返す」といった行動に走る者も若干名含まれており、(中略)彼・彼女等を含めて一概に「コミュニケーション能力が高い」と言い切ることには違和感を感じる。 はてな - スクールカーストとはより改変引用

余暇を余暇として楽しめる人でないと、緩んだ空気の中で居心地よくやっていくのは難しい。

「緩んだ空気の中での泳ぎかた」というのが得意な人もきっといるのだろうけれど、 自分はぜんぜんダメ。

戦争さえ始めれば、人々の心はきっと一つになれるんです!!」。

パフォーマー鳥肌実氏がよく使う言葉だけれど、ときどき真実に思えてくる。

同じ空気の密度を共有する人は意気投合できる

居心地のいい空気の密度は、一人一人異なる。

専門は違っても、好きな密度が同じ人同士は意気投合できる。

最近発売された「第一感」という本の中に、ニューヨークの株式取引所のトレーダーの人と、 海兵隊の将軍達とが意気投合するエピソードが出てくる。

太り気味でだらしない長髪の男達」と形容されるトレーダーの人達は、 米軍基地の用意した作戦演習で、見事な指揮をとったそうだ。

普段は全く顔を合わせる事のない両者だけれど、常に何らかの問題を抱えていて、 限られた情報の中から判断を下しつづけていかなくてはならないという点で一致していた。

彼らが意気投合できたのは、トレーダーも軍人も「締まった空気」の 中で力を発揮するタイプだからだ。

空気の締まり具合と、規則の厳しさとは何の関係もない。

同書の中では、海兵隊の将軍達は、「規則は無視するけれど戦いには勝利する」人物として 描かれる。対象的なのは、「規則は守るけれど戦いには負けてしまう」制服組の軍人だ。

将軍は規則を破るけれど、空気は締まっている。一方制服組は、規則は守ったけれど、 その空気は緩んでいた。だから戦いに敗北した。

たぶん、トレーダーの人たちとも仲が悪いだろう。

プレゼンテーションの「押す」と「引く」

  • 「押す」やりかたは簡単で万能だけれど、全員の賛成を得るのは難しく、必ず反作用がある
  • 「引く」やりかたは使える状況が限られ、効果も一定しないけれど、うまく行くと全員の賛意を得られる

空気は押せる。押すことで風を起こし、人を動かす。

「○○してください」とか、「こうしましょう」といった伝統的な問題提起のやりかたは、 誰でもできるし、どんな状況でも通用する。

そのかわり、押す対象はあくまでも「空気」だ。緩んでいては、いくら押してもしょせんは空気。 「みんな」に漠然と訴えるやりかたは、反動も無いかわり、いかにも効率が悪い。

効率を上げようと思ったら、空気を締めることだ。締まった空気なら、どこを押しても反応が返ってくる。 そのかわり、今度はその反動が強くなる。強く押せば、それだけ反動もきつくなる。

いいやりかたは、空気を緩めておいて、 「みんな」を少数ずつの集団に分けて、個別に「押す」ことだ。

公務員は最も自己責任回避がしやすい職種ではあるが、 それでも名無しで仕事をするわけには行かない。 名前を控えた上で、それをしかるべきところに持っていくというのが、彼らを動かしやすいようだ。 404 Blog Not Found:木端公務員のいなし方より引用

「名無しの集団」から「名のある個人」を切り離して、個別にお願いをする。 そうしておいた上で空気を締めると、「みんな」の中にはいつのまにか「お願い」の釘が 何本も刺さっていることになる。伝統的にはこれを「根回し」と言う。

根回しというのは、「押す」やりかたの効率を最大にして、その反作用を最小限に抑える知恵だ。

公の場での議論や説得での決着というのは、空気をぎりぎりに締め上げた上で、 そこに全力で押し込んでいる。効果はあるけれど、「押された」ほうは疲れるし、 反動も大きい。

たとえば10人の集団がいて、何かの仕事をお願いする状況。

根回しをすれば、10人中8人ぐらいは 気持ちよく動いてくれる。真っ二つに割れた議論なら、動くのは6人だ。反対側に4人回るから、 実際の稼働率はもっと悪くなる。

全員参加を狙える「引く」やりかた

稼働人数を10人全てに持っていける可能性があるのが、「引く」やりかただ。

「引く」やりかたというのは、やってほしいことを明らかにしないで察してもらう。

  1. リーダーが、一見何の関係もないような話を始める
  2. 以心伝心の効いた何割かの人達は、リーダーの意志を「読んで」、動き始める
  3. それ以外の人は、何をしてほしいのか分からない
  4. それでも「空気読めない奴」と思われるのが嫌で、分かったような顔で仕事に協力する
  5. なんとなく納得できないながらも、そもそもリーダーの意志が明示されないから、 反発もせずに全員参加する

風というのは、「吹く」ものではなく「吸引される」ものだ。

空気をいくら押しても、力を加えたほんの一部をのぞいては、 空気は動かない。

自然界の風というのは、気圧の高い部分が空気を押すのではなく、 気圧の低い部分が空気を「吸引する」ことで大量の気体が動く。

空気を引っ張ったとき、実際に「引かれた」ことが理解できるのは、全体の中のわずかな部分。 それ以外の人は、「何かが動いた」ことは理解できても、それが何なのかは理解できない。 でも動く。空気には分子間力があるから、となりが動けば自分も動かざるを得ない。

大切なのは、「お約束」の存在。

  • 「…私の弟、諸君らが愛してくれたガルマ・ザビは死んだ!なぜだッ?!」とギレンが問えば、 当然返答は「坊やだからさ」がお約束
  • 手の遅い上司や同僚がいないときに「今日はなんとなく、気分がいいねー」とリーダーが上機嫌なら、 「今日は議論しないでさっさと仕事を終えましょう」というのがお約束

「お約束」の通じる相手は、最低でも全体の2割以上で、半分ぐらいまで。 みんなが知っている「お約束」は、ただのお願いと同じ。「引く」効果は期待できない。

「引く」プレゼンテーションというのは、集団に雪崩を起こすやりかただから、 話の通じる人は多すぎてはならない。

状況によっては、このやりかたは結構うまく行く。

そのかわり、良くも悪くも「雪崩」だから、 集団の持つエラー訂正機能はほぼ完全に殺される。 リーダーもまた、この雪崩に巻き込まれているから、 行き先を間違えると破滅的な結果になるかもしれない。

大戦末期、無茶な作戦行動に誰も反対できなかったのは、こうした雪崩の作用が 一人歩きしてしまったからだと思う。

事前の情報収集は必須。

たとえば地理関係から戦争戦略を考える学問「地政学」というのは、 「地図の学問ではなく地球儀の学問」という表現が使われる。

地図には、球体である地球を平面化する過程で何らかの歪みが入っている。

歪みの無い正しい情報収集があって、その上で「お約束」を共有できる何割かの仲間がいれば、 集団を「引く」力を上手に利用できる。

人月の神話を成就させる空気の操作

  • 一人でやれば10ヶ月かかるお産は、2人がかりでやったところで5ヶ月にはならない
  • 一人しか入れない、狭くて深い穴を掘るような作業は、 多人数でやろうとすれば、どんどん効率が落ちる

一人では手におえないような大きな仕事があるとき、それを複数人数でやろうとすれば、 人数に比例した効率の低下を覚悟しなくてはならない。

医師の集約化が叫ばれている。

医者は足りないし、医療の質へのニーズは高まる一方。2施設にいる医者を1施設に集めることで、 効率を2倍にしましょう。

うまく行くわけがない。

2施設分の効率を出そうと思ったら、3施設分のスタッフがいる。3施設分の 効率を出そうと思ったら、5施設分のスタッフがいる。

集約化と効率とは、逆比例する。 高価な予算をつぎ込んで「○○救急センター」などを作ったところで、人数を今以上に増やさなければ、 地域の救急のキャパシティーはかえって落ちるかもしれない。

プロジェクトが火の車っていうときに、じゃあ人を足せば問題が解決できるかといったらんなこたない、 むしろ人が少ない方が余計な干渉がなくてやりやすかったりする。 人を増やすだけで問題が解決できるような体制をしくことこそが管理術です。 運用というのは、人数を増やすことで問題を解決するのではなく、"いかに「人数を増やすだけで問題を解決できる」状況を作るか"ということを理解してもらえばいいのかなと。 サーバーを増やすだけで解決できるように努力するのだより改変引用

集まった人の数だけ能力を高めるのには工夫がいる。

集まってくれた人の効率を落とす元凶、人と人との通信の無駄を最小限にして、 人数分の能力を引き出す運用の技術こそが「空気」だ。

空気は、わけの分からない厄介なものではない。 議論のやりかたなどと同じく、本当は再現性のある技術。

基本はここまで。応用はいろいろ。いい方向にも悪いことにも。