T510 覚え書き 

4年前に買ったThinkPad T61 というノートPCが、キーボードのキーがいくつか反応しなくなった。外部キーボードをつないでごまかしていたのだけれど、病棟の停電が相次ぐ事態になって、バッテリーのへたったノートPCは厳しくなった。

T510という機種に乗り換えたときのメモ書き。本当は1ヶ月ぐらいかけて、平行運用しながらゆっくりやるつもりだった。

リカバリーメディアの作成

例によってThinkPadリカバリーメディアはハードディスクに格納されているので、まずはこれをDVDに書き出さないといけない。

最初からインストールされているThinkVantage Toolsを起動 -> 出荷時状態へのリカバリー・ディスクを選ぶと、あとは自動的にリカバリーメディアが作られる。起動用に1枚、データ用に2枚、計3枚のDVDが必要。今はUSBメモリーキーでもブートメディアを作れるみたいで、こちらのほうがより便利かもしれない。

全部で30分ぐらいかかった。

SSDへの入れ替え

ThinkPad はねじ一本外せば、HDD の交換ができる。T510 は側面からでなく、底面からの入れ替えだったけれど、ドライバー一本で簡単にすんだ。

入れ替えて電源を入れると、BIOS だけが立ち上がる。ハードウェアとして認識しているメディアをリストアップして、「Operating System not found 」というメッセージを返すので、リストの中にインテルSSD が入っているのを確認して、あとはリカバリーメディアを入れて再起動するとOSのインストールが始まる。Windows7 になってから、XPよりもインストールは速くなった。

OSを入れ直して、Lenovo のサイトとWindowsUpdate からたくさんのアップデートファイルをインストールすれば、作業は終了する。1時間ぐらいかかるけれど、再起動の速度が以前よりだいぶ速くなったから、作業は快適だった。

アプリケーションを入れる

今まで使わせてもらっていたアプリケーションを、もう一度ダウンロードした。

  • avast! 4 Home Edition:フリーのアンチウィルスソフト。メール登録すると12ヶ月使えて、再登録で使用期間を延長できるので、事実上ずっと使える
  • ZakuCopy:リンク集作るのに欠かせない、右クリック拡張アプリケーション
  • サクラエディタ:標準的なテキストエディタ
  • OpenOffice:MSオフィスプロフェッショナル相当の機能がすべてついてくるフリーウェア。1年ぐらい使っているけれど、とりあえず困っていない
  • Lhaplus:圧縮/解凍ソフト。ほとんどの圧縮形式に対応しているので便利
  • 7-Zip:圧縮/解凍ソフト。これでないと解凍できないファイルがたまにある
  • JTrim:画像を扱うソフト。動作が軽い代わり、できることは限られるけれど、学会用のスライド作成レベルの作業だったらこれで十分だと思う
  • Sleipnir:タブブラウザ。いろいろ試して結局ここに戻ってきた
  • SeaHorse:Sleipnir 用のプラグインソフト。AutoPagerise をIE で使うときに必須
  • SeaHorse 用 AutoPagerise:インターネットの「次のページ」を、クリックしないで勝手に読み込んでくれるプラグイン。地味な機能だけれど、一度使うと、これがなかった昔が思い出せなくなるぐらい便利
  • のどか:キーボード配列を変更するアプリケーション。キーの入れ替えや、ホットキーでのアプリケーション立ち上げなど、キーボードを使ったほとんどあらゆることが設定できる
  • 窓の手:OS の動作を変更するためのソフト。Windows7 に対応するようになった
  • Tween:twitter の専用クライアント。このソフトを「スタートアップ」に登録して、1 日中立ち上げっぱなし
  • Google デスクトップ:ハードディスク内部にインデックスを作成して、検索が可能になる。ずっと使っているけれど、インデックスはずいぶん確実で、昔書いた患者さんの紹介状なんかが、その人の氏名がうろ覚えであっても、病名だけで検索できたりする
  • Googleデスクトップのプラグイン:普段から全ての文章をLaTeX で作っている関係上、TeX ファイルを検索してくれるプラグインが欠かせない
  • FFFTP:FTP クライアント。ホームページを作るときの基本。一時期セキュリティの問題が指摘されたけれど、対応されたものがダウンロードできるようになった
  • Texインストーラ:LaTeX のインストールを全自動で行ってくれるインストーラー。自分はいつも、C \tex にインストールしている
  • WinShell:LaTeX 用のエディタ。紹介状を書くときに
  • Akasha:やはりLaTeX用のエディタ。ラベルの参照が充実していて、今まで出した本は全部これで書いている
  • TortoiseSVN:バージョン管理ソフト。原稿を出版社とやりとりするときにこれが必要になる

文字数カウントマクロ

サクラエディタに文字数カウントマクロを入れる。

1.文字数カウントマクロのページから公開されているテキストをコピーして、 Count.js という名前で保存する 2.それをC:\Program Files\sakura に入れる -> [設定]-[共通設定]のマクロタブを選択 -> IDに開いているマクロ番号を指定 -> 名前に任意の名前をつける -> Fileに Count.js を選択 -> 設定ボタンで終了

ATOK を入れる

ATOKなら3倍速く打てる、と話題になった頃に購入して、戻れなくなった。2008 のまま。

自分の設定メモ。

  • スペースキーでは絶対に半角が入るようにする。ATOKプロパティを起動->[入力・変換]-> [入力補助]-> [スペースキーで入力する空白文字]で、「常に半角」を選択
  • ATOKプロパティ->[現在のプロパティ]-> MS-IME に設定する
  • IME のオンとオフとを明示的にやりたかったので、「キーカスタマイズ」の項目から「変換」「無変換」キーのすべての動作を削除して、「変換」に「日本語入力ON」を、「無変換」に「日本語入力OFF」を、それぞれ割り当て

ATOK の登録単語やキーボード設定は、PCを超えて引っ越すことができる。

1.ATOK プロパティ - キー・ローマ字・色 を開く 2.[スタイル一覧]の一覧で保存したいスタイルを選択 3.[スタイル操作] - [ファイルに出力]を実行 4.デスクトップに、任意の名前で *.STY の拡張子で保存

できあがった.STY ファイルは、引っ越し先PCの C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Justsystem\Atok21\ にコピーしておく。

1.ATOK プロパティ - キー・ローマ字・色 を開く 2.[スタイル操作] - [ファイルを指定して追加]を実行 4.コピーした *.STY のファイルを選択、読み込み

今まで登録した単語は、ATOK の辞書ユーティリティー経由で書き出し、読み込みが可能。単語は全て移動されるけれど、候補の順番はもう一度学習させないといけない。

LaTeX を入れる

今はいいインストーラーがあるので、クリック一発で全部入るんだけれど、今まで使っていたスタイルファイルだけは、昔のパソコンから持ち越さないと、過去に作った原稿が生かせない。

  • flow.sty
  • nassi.sty
  • teikei.cls
  • youshi.sty
  • html.sty

をそれぞれ C:\tex\share\texmf\tex\latex に展開。

WinShell のマクロは移動できなかったから、これは全部入れ直さないといけない。WinShellは、マクロの中に cur と入れておくと、そこにカーソルが入るので便利。

LaTeX2HTML を入れる

Windows7 に代わってから、今までのやりかたでインストールするとうまくいかなかったのだけれど、LaTeX2HTML(japanese for Windows) (2011/2/28) で紹介されているやりかたに従うことで、元通りに動作した。

自分はnetpbm を C:\l2h\netpbm に展開、「パッチを当てる」ためのpatch.exe は小粋空間: パッチをあてる で紹介されている場所からダウンロードした。

RAMDISK を作る

今回購入したのは32bit 版のWindows7 なので、4ギガバイトのメモリを入れても、1ギガバイト使い切れない。

Gavotte Ramdisk まとめWIKI で紹介されているアプリケーションは、OSが認識できない部分のメモリをRAMDISKとして認識してくれる。

いろいろやりかたはあるみたいだけれど、自分はそのままインストールして、デフォルトで作られている R:\TEMP をそのままインターネット一時ファイルの置き場所として利用した。PCをシャットダウンすると中身も全て消えてしまうけれど、とりあえずそれで困らない。

今のところはここまで。