冬になると

うちの県の福祉課は、公園にたむろしている浮浪者にお金を渡す。

「ここで冬を越されると困るので、〇〇県までいってください。お釣りがあまったら、それは自分の物にしても構いませんから。」

他の県でも同じようなことをする。結局、他の県から流入してきた浮浪者は本県で越冬し、他の県に行った人もそこでまたお金を貰い、幾つかの県を点々として越冬するお金を貯める。

地方自治体にとっては、浮浪者を養うのは自分の出費。極力抑えるためにこういう事をする。浮浪者の人たちも、この時期に移動するとお金も入り、素直に従う。

卑怯?納税者不在?そんなことはない。

福祉課にしても、浮浪者にしても、『福祉』というルールの下でお互いのベストを尽くしているだけ。損をしているのは一般の人たちのみ。税金の使い道に興味を持つ人など、どうせ一部のプロ市民のみ。無問題。

で、こうした越冬組の一部が病気をして入院、さらに一部の人たちは生活保護を受け、春になると酒びたりになって深夜の協立病院の救急外来でクダをまくんだろう。

自分はただ診ているだけ。かかわりあいになるのももう面倒になった。