臨床研修

不公平な臨床研修

厳しい研修医生活の中にも楽しいことはある。 治療のための手技、手術への助手としての参加、勉強になる症例の受け持ち、先輩医師からの実戦的な知識の伝授などなど。病棟の雑用係としての忙しい生活の中で、しばしば教科書では学べない興味深い体験が転がり…

履歴書に傷をつけない転職

この10年で8つの病院に就職した。 この数が多いのか少ないのかは分からないが、ひとつの病院に勤務中に新しいドクターを迎える機会はもっと多かった。 病院の所帯は狭い。内科の医局で20人もスタッフドクターがいるような病院はまれで、たいていは数人単位。…

ローテート研修総括

研修医が病院内の各科を回るシステム、ローテート方式の研修システムは、そろそろ最後の4半期に入る。いままでいろいろな病院を転々としてきたが、この1年間は大学病院で研修医を迎える側からこの研修システムをみることが出来た。分かったことをいくつか。 …

組織崩壊までの4つの段階

病院をはじめとする組織、あるいは研修医制度などの何らかの目的をもった制度が誕生してから、それが崩壊するまでの間には、その求心力の根源が4段階に変化する。 すべての組織が同じ段階からスタートするわけではない。しかし、すべての組織は崩壊に近づく…

臨床研修の勝利者はだれか

巨像も踊る風に。 臨床研修はどういった病院で受けるのがもっとも賢い選択なのか、いろいろなところで議論が沸騰している。議論の流れは、どちらかというと市中病院での研修を選択した学生が勝ち組、大学病院に残った研修医は負け組みといった論調が目立つ。…

「研修医」宣言

私は患者さんの役に立つためここに来ました。 私は患者さんのために日夜勉強します。寝る時間など要りません。 私は冒険心に富んでいます。困難な仕事であるほどやる気がわいてきます。 私は自分が聖職者であることを知っています。私の血肉は全て患者さんの…