呼吸器
近頃読んだ、気管内挿管しやすい姿勢の作りかたに関する文章が面白かったので、 表ページの気道確保と初期のCPR という文章を一部改定しました。 最近多用している挿管ポジションの作りかたと、当院で使っている 「ガムエラスティックチューブ」という挿管補…
プレゼンテーションを作った。 来週から実際に使う。 HFOVの原理と臨床 興味のある人、何人ぐらいいるんだろう…。
現在、うちのICUには R-100という呼吸器のデモ機が入っている。 この機械はHFOV(高頻度換気)という小児科で使われる古い呼吸器モードを 備えた呼吸器なのだが、成人でも使えるだけのパワーを持っているところが 新しい。 BILEVELが広まって以後、人工呼吸器…
A Reservoir of Respiratory Pathogens for Hospital-Acquired Pneumonia in Institutionalized Elders 歯垢で繁殖した細菌が気管内に誤嚥されると肺炎を生じる。この機序は特に、入院期間の長い高齢者の院内肺炎の原因になりうるといわれていたが、その証明…
研修医のころ、当院では抗生物質の使い方についてはかなり厳しくしつけられた。前日当直中に入院した肺炎の患者さんに日和ってパンスポリンなど落としていようものなら、翌日のチーフレジデントから厳しい突っ込みが入る。 「どういう経過から肺炎を疑ったの…
BIPAPモードの利点は、患者の自発換気を人工呼吸管理直後から抜管寸前までの間ずっと生かしつづけられる点につきる。このモードの利点は、ちょうど自由に換気が行えるCPAPモードと、患者の肺に愛護的に機械換気を行うことができるPCVモードとをあわせたもの…
BIPAPモードは1985年にはじめて紹介された。このモードの発表以前に存在した同じような換気様式にはAPRVがあり、またBIPAPを開発したグループは、このモードはプレッシャーコントロールベンチレーションの改良型で、いつでも患者の好むときに呼吸ができるも…
伝統的な人工換気は、1回換気量を10縲鰀15ml/kgに設定する。この値で換気を行うことで、患者のPaO、PaCOを正常範囲に保つことが出来る。一方、急性肺障害の患者においては、この1回換気量の設定値ではピーク気道内圧が非常に高くなり、肺胞の過伸展を生じて…
人工呼吸器による副作用(Ventilator associated lung injury 以下VALI)が最初に報告されたのは、1745年のことである。 VALIの正確な原因はまだ解明されていないが、その原因として挙げられているのは以下の3つである。 Volutrauma(容量損傷) 気道の周期的な…
非侵襲的陽圧換気はさまざまな呼吸器疾患、特に免疫不全状態にある患者の急性呼吸器疾患の予後の改善に役立ってきた(挿管すると合併症の頻度が上昇するからか?) しかし、従来急性期に用いられてきたフルフェイスマスクによるNIPPVでは患者の認容性が不十分な…